最近口の中に傷ができて
何か食べる度に
痛みを堪える日が続いていた。
痛みもなく
普通にご飯を食べれることが
すでに幸せだったんだなと
しみじみ思う。
痛みとともに
ありがたみを噛み締める。
食べ物ひとつ
僕の身体に入るまでに
どれだけの物語があるんだろう。
自分がしてることより
してもらってることの多さを思う。
痛みとともに
命を噛み締める。
痛いのも生きているからこそ。
それでも痛いばかりじゃない。
次第に和らぐ痛みに
安らぎと喜びを教わる。
日に日に
傷も癒えてきた。
まだ完全じゃないけれど
不思議と許されてる気持ち。
自力だけじゃない
身体も命も
たくさんのおかげさま。